2022年9月25日 (日)

おひつじ座頭部と映画『LAMB/ラム』。

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おひつじ座頭部
2022/9/24 20:42~ 岐阜県加茂郡
Canon EOS 6D(HKIR改造)
ZEISS Apo Sonnar T* 2/135 ZE(F2.2)
ISO1250/30秒


映画『LAMB/ラム』を鑑賞しました。
なんか羊の映画だっていうんで、『モンティ・パイソン』みたいなものかと思ったら全然違いました笑

が、まあそんなことはどうでもよくて、本当に静かに時間が流れるような映画でした。
まるで説明がない感じで、わずかな台詞から何かしら想像をして見続ける、という。
だから、産まれてきたアダへの対応は、妙な違和感がありつつも、
想像力で寄り添って見守る、そんな展開でした。

ところで「アダ」っていう名前すら唐突に知らされるつくりは、すごく良いと思いました。
予告編とか見てると、いろいろ説明されちゃっていて事前に頭に入っているのだと思うけど、
この映画は、ほんと、なーんにも知らないで観ていてもいいのかもしれません。

ワタクシは、「娘が嫁に行く」みたいなことも思いました。奪われちゃうっていう。
まあ、アダを連れて行くのはアレなんで、アレなんですけども笑、
それまで「父」であったイングヴァルの無念さといったら、ということに思いを馳せてしまうわけです。

ともかく、「ああ、ろくなことにはならないんだろうな」と思っていたら、本当にろくでもないことになる、そんな映画で実に見事でした。

2022年8月28日 (日)

楽しい「釣り」と「天体写真撮影遠征」の話。

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今年、久しぶりに鮎釣りを再開しました。
まさかこいつらをまた使う時が来るとは、と思いつつ、古い道具を倉庫から引っ張り出して使っています。
そして、好奇心から釣具店などを覗いてみると、最近の道具の進化、多様性はすごいものだな、と驚いています。

かつてはそんなものなかった道具が、「あるとチョー便利」なんですね。考えた人はすごいです。
現場で釣りをしている人々の様子を見ても、昔とずいぶん違う所作であるなあ、と感じます。ともかく何事も丁寧だな、と。
ワタクシなんぞはそこらへんに竿をほっぽりだして遊んでいるような、まるで子どもですよ笑

今は漁協などが情報発信していて「明日は釣れますよ!」とか「午後から本降りになるので厳しいかも」とか川の状態を事前に知ることができます。釣れる釣れないはともかく、水の事故なんかも怖いですから、これを見て釣りに行くか行かないかを判断しています。
天気予報とかGPVを見て「あー、明日はやめておこう」と思ったり「明日は期待大!」などと思ったりして天体撮影遠征に行くか行かないか決めるのとまるでそっくり。

どっちにしても──不確実でも──情報を事前にゲットして「行く」「行かない」を判断するのは「行かない」判断に傾きがちなおっさんになっちゃいましたけど。
ああ、行く前からあきらめるなんて、つまらないオトナになったものです。

いまは新月期でもありますが、まあこういった情報を総合的に判断して土曜日は「釣り」を選びました。釣りはできるけど、満足に天体撮影できるような天気ではないだろうな、との判断です。
少ないけど釣果はありました。釣りに行けば食べられるおさかなを持って帰ってこられるし、天体撮影に行けば数GBのデータ(笑)をお土産に持って帰れます。こういうところも似てるのかな。
(天体撮影ではダークやフラットを撮ればデータ量は大幅増です)


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2022/7/31 3:38 長野県下伊那郡
Canon EOS 6D(HKIR改造) ISO1250/180秒
TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD A012(F2.8/20mm)
Kenko スカイメモRS
画像処理:Photoshop CC 21.2




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自分はそれほど経験ないですが、天体撮影機材の進化も、これまた、ねえ。

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2022年8月16日 (火)

Lo-Fi アンド ニセ天体。あみ。

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岐阜県多治見市の自宅にて
2022/7/23 21:19~
2022/7/29 22:22~

Vixen FL55SS(フラットナー+レデューサー)237mm/f4.3
ZWO ASI294MM Pro(2bin/0℃/gain120/offset30)
ZWO EFW(36mm)
ZWO Ha 82枚/OIII 87枚(180 秒)
Kenko スカイメモRS/半分くらいLACERTA MGENにて1軸オートガイド
画像処理:PixInsight 1.8/Photoshop CC 21.2




ドス:「動脈と静脈の違いは?」
(略)
ドロシー:「動脈は血が噴き出る」
ドス:「静脈は?」
ドロシー:「流れ出る」

映画『ハクソー・リッジ』(2016年)

 



ZWO ASI294MMをVixen FL55SSに装着してナローバンド撮影、という試みを自宅でやってみたものです。赤道儀はスカイメモRSとして、気軽な運用ができないものか、というところを判断しようと思っていました。
結果的には、ちょっと厳しいかなーという印象です。自宅撮影ということによる「気の緩み」とアルコール濃度がLo-Fiっぷりに貢献していて、そんなふうに気軽に生きて行けるのなら、Lo-Fiも結構なことですなあ、と煙に巻いておきましょう。

さて、この網状、まるで動脈静脈がからみあっているように見えるのだけど、動脈と静脈って、からみあってるんですかね?

で、ここで久しぶりに「ニセ天体写真」を!!!

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「赤と青の交わりが、まるで網状星雲のようだ!」とはいえませんけども。

2022年8月11日 (木)

LDN1082あるいはBarnard150。

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2022/7/30 22:12~ 長野県下伊那郡
Askar FRA600(F5.6)
ZWO ASI294MM Pro(2bin/0℃/gain120/offset30)
ZWO EFW(36mm)
ZWO L43枚/R7枚/G7枚/B14枚(180 秒)
タカハシEM-200 Temma PC. Jr.

TS OAG/ZWO ASI120MM Mini
オートガイド:PHD2(ディザリング)
撮影:APT
画像処理:PixInsight/Photoshop CC 21.2


LDN1082あるいはBarnard150。
またまたこういう感じのものを撮ってしまいました!笑
でもこれは「いつか撮りたい」対象でしたので、とてもうれしいですねー。

なんか知らんけどカラーの色ずれが激しくてとても苦労しました。
歪曲補正みたいなものも試してみましたがバッチリとはいかず…。
最後は変な色づきのところを色域指定して彩度を下げるなどしてごまかしました。

ごまかしたっていいじゃないか。
でも今後は変な色づきとは関係を断っていきたいと思います。

2年くらい前にここらへんを135mmとEOS 6Dで撮影したものがあるので、掲載します。
当時はこんな反社会的な領域だとは知りませんでした。
真ん中ちょっと右寄りにこのLDN1082があります。

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で、これに注釈をつけると。(バーナード親分は省略)

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2022年8月 7日 (日)

ケフェウス座の dj honda。

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2022/7/31  1:29~ 長野県下伊那郡
Vixen FL55SS(フラットナー+レデューサー)237mm/f4.3
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO1250/300秒×23枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENにて1軸オートガイド
画像処理:PixInsight 1.8/Photoshop CC 21.2



どうもこんばんは、先日、庭の草刈をしていたら、左腕の一部とわき腹あたりがチクチクと痛み出しました。あれは毛虫にやられたんじゃないかと、とても暑いのに寒気寒気のさむ毛虫、海は広いな大きいな、マンモスみっぴーa.k.a.ミッチーが、海のない岐阜県からお送りしております。

幸いなことにそのチクチクはしばらくすると治まって、そのあと毛が生えてくるとかハエに変身するとかの異常事態もないようで、とはいえいったい誰の仕業なんだと謎は深まるばかりで、まるで深海に沈んだペットボトルのように、ワタクシのアタマの奥底に新しい記憶が刻まれたのでした。

が、まあ、そんなことはどうでもよろしい。

ケフェウス座のあれこれ。これ、右下にある暗黒星雲が「dj honda」ってずーっと思っていました。ようやくここで告白できました。で、案の定LDNのカタマリなので、アノテーションどうぞ。

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だけど、どっちかっていうとこの領域を分かりやすく説明するならば、Sh2-140周辺といったところなのでしょうか。
(あとはこの右下にIC1396があるとか)

でもまあ、そんなSh好きなドSの人のために、シャープレスなアノテーションです。

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ちなみに、メシエはないのでM気質の人は解散です。

2022年8月 6日 (土)

リンズ親分が教えてくれたこと。

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2022/7/31  0:06~ 長野県下伊那郡
Vixen FL55SS(フラットナー+レデューサー)237mm/f4.3
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO1250/180秒×24枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENにて1軸オートガイド
画像処理:PixInsight 1.8/Photoshop CC 21.2



7月30日の遠征でLo-FiなM8-M20を撮影した直後、天の川がド派手に見えるようになりました。
こんなとき、天頂あたりをうろうろしている白鳥座の星雲を撮影できるのは、贅沢なことです。
たとえばこれを3時間追い続けたら…などと妄想したり、
いやせっかくのナイスな空だからここは早めに切り上げて別の対象も撮りたいし、と迷ったり。

なんでも、この北アメリカ星雲はおとなりのペリカンと実はつながっていて、
分断して見えるのは手前に暗黒星雲があり光を吸収しているからなのだそうで( Wikipedia )
ならば暗黒星雲好きは、これをやらざるを得ないでしょう。

リンズの親分、出番です!

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イエスがあるからノーがある。
輝きがあるから暗黒がある。
左があるから右がある。
何言ってるかよく分からないけど、リンズ方面から見る北アメリカ星雲&ペリカン星雲は、我々に多くのことを教えてくれるのです。

どーん!

2022年8月 1日 (月)

Lo-Fi天体写真と花火!

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2022/7/30  23:04~ 長野県下伊那郡
Vixen FL55SS(フラットナー+レデューサー)237mm/f4.3
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO1250/180秒×4枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENにて1軸オートガイド
画像処理:PixInsight 1.8/Photoshop CC 21.2



M8とM20を撮るぞー、と出かけたものの、景気よく曇っていたので22時ころにふてくされて寝ていました。
ところが、23時を過ぎたころから素晴らしい空になっていたようです。
ワタクシが起きたのは23時30分ころでしたかね、びびりましたよ「げっ、晴れとる!」って。大変美しい天の川でした。

そして期待のM8アンドM20と思ったのですが、さっさと木にお隠れに。撮影できたのは4枚。
といったわけで、このような話はまあ頻繁にあるわけです。しかしまあ「条件が悪くて写真の出来がよくないです」って言い訳は書き飽きたので笑、こういうものを堂々と黙って出していく概念として「Lo-Fi天体写真」という言葉を使っていこうと。

機能としては「言い訳」なんですけども笑、ちょっとかっこよく言ってみただけなのと、ちまちまと「木が」とか「雲が」とか「霧が」とか書きたくないときは省略できるというのが便利です。



さて、当日は撮影地からたくさんの花火を鑑賞できました。
遠くの数箇所、そして目の前の下の方で花火が上がっておりました。
現地でお会いしたにゃんたパイセンとともに「あ、あっちでも上がってる!」などと喜んでおりました。
写真は、準備完了したスカイメモRS&Vixen FL55SSにて撮影したものです。

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2022年7月 9日 (土)

LDN673、2022年夏。

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2022/7/2 21:03~ 岐阜県加茂郡
Askar FRA600(F5.6)
ZWO ASI294MM Pro(2bin/0℃/gain120/offset30)
ZWO EFW(36mm)
ZWO L30枚/R4枚/G5枚/B11枚(180 秒)
タカハシEM-200 Temma PC. Jr.

TS OAG/ZWO ASI120MM Mini
オートガイド:PHD2(ディザリング)
撮影:APT
画像処理:PixInsight/Photoshop CC 21.2



LDN673は、2020年8月にも撮影した大好きな暗黒野郎です。

2020年撮影時のブログ記事

2020年の撮影時期は天気がすぐれず、ちょっと遅めだったと記憶しておりますが、
本年はなぜか「梅雨明け」が過ぎた7月アタマに撮影できるという幸運に。
とはいえ、薄雲が通過する中、どれだけゲットできるかな、とドキドキの撮影となりましたが。

2020年の撮影とは鏡筒もカメラも変わり、さてどんだけ前回との違いが感じられるのか、というのが楽しみでしたので、撮影地は前回と同じ場所を選びました。また、前回は横位置でLDN673のみに寄る構図でしたが、今回は少し北を空けてLDN684のケツも入れられるというお楽しみもありました。

さて、仕上がりは「良くなっている」と感じましたのでそれなりに自分も成長しているのでしょう。
総露光時間は前回約230分、今回150分と大幅減なのに!
でも、真っ黒部分の周辺にあるトロトロ成分は、前回同様あまり出てくれませんでした。ここはもっとがっつりLを撮っていかないといけないのかなあ、なんて思います。っていう次回の目標も残りました。


この日「朝まで完走」の大満足撮影とはいきませんでしたが、狙っていた好きな対象が撮影できたので、まあ、良かったのでしょう。
赤くて明るくて美しい星雲は、他にもあるんだけども、はい後悔はありません。

2022年7月 3日 (日)

ピントはずしても次があるけど、次の選挙はないかもしれない。

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2022/7/2  21:37~ 岐阜県加茂郡
Vixen FL55SS(フラットナー+レデューサー)237mm/f4.3
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO800/180秒×30枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENにて1軸オートガイド
画像処理:PixInsight 1.8/Photoshop CC 21.2



いやー、天体写真撮影で、雲に邪魔されたって、ピントはずしたって、それはまあ、次があるからいいんですよ。
恐ろしいのは、下手こくと次の選挙がなくなっちゃうってこともあり得る、っていう点なんですよね。
あっという間ですよ。

2022年5月22日 (日)

家畜人マルカリアン。

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2022/5/3 20:38~ 長野県下伊那郡
Askar FRA600(F5.6)
ZWO ASI294MM Pro(2bin/-10℃/gain120/offset30)
ZWO EFW(36mm)
ZWO L 東27枚&西26枚(180秒)
ZWO R 東3枚&西4枚(180 秒)
ZWO G 東3枚&西4枚(180 秒)
ZWO B 東5枚&西9枚(180 秒)
タカハシEM-200 Temma PC. Jr.

TS OAG/ZWO ASI120MM Mini
オートガイド:PHD2(ディザリング)
撮影:APT
画像処理:PixInsight/Photoshop CC 21.2



声に応じてそのセッチンは回れ右をした。ポーリーンが両足を踏み開いて待つほうに近寄ると、首のとぐろをほどき、顔面を仰向けにひねりつつ、するすると伸ばす……

『家畜人ヤプー(上)【ポーリーンの巻】』沼 正三(太田出版)

 

このような素晴らしい銀河の連なりを見ると、ああ人間もつながりを大事にしていかないと、との思いを強くするマンモスみっぴー a.k.a. ミッチーが、そろそろ「多治見」の暑さが報じられる季節がやってきたぞーー!と気合を入れつつお送りいたします。

さて、チェーン・カムバックって感じで帰ってきたマルカリアン。東西2パネルモザイクで撮影し左下にあるM87も入れてみたのですが、逆に上のほうにある銀河(NGCナントカだと思う)が半分unchainedになってしまいました。とはいえ、このような銀河も仲間に入れる多様性。そういう心の広さというのを感じますね、マルカリアンズには。まったく、我々も見習っていきたいものです。

そして多くの人がM86あたりに「顔」のヴァイブスを感じると思います。ただですね、左上にかけての銀河の並びがなんか妖怪っぽいうというか。まあ、長ぁい首に見えるわけです。
この「無表情」に加えてこれですから、いやですねー、まったく。

«NGC5033とNGC5005(Kenko SE200NとZWO ASI294MM Proを使って自宅から)。