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2010年4月 7日 (水)

「ハート・ロッカー」の音楽がつくるトーン。

アカデミー賞の授賞式で、監督のキャスリーン・ビグローさんや
脚本のマーク・ボウルさんのスピーチを聞いてちょっと気になったのは、
声高に「戦争反対」とか「米軍はとっとと世界から撤退しろ」と言わなかったことです。
まあ、英語わかんないし、NHKがつけた字幕を読んだ限りでは、ってことなので、
実はめちゃくちゃ「戦争反対」的なことを言ってたとしたらごめんなさい。
それとも、ああいう席では政治的発言はすべきでないと考えているとか?
(このあたりは推測とか、わたくしの勝手な解釈なんですが)

お二人とも、「取材で協力してくれた兵隊に感謝」とか「今でも駐留している人たちや
亡くなった兵士、その遺族に捧げます」みたいなニュアンスのことを言ってました。
思いっきり「リダクテッド」的な戦争の嫌な面を見せる「反戦映画」だと思っていたわたくしは、
あれ?「ハート・ロッカー」って、どういう映画なんだろう? と微妙な感覚に。

というわけで、この前の土曜日、電車に乗って遠い遠い映画館まで行ってきましたよ!
その映画館では一番でかいスクリーンで上映しているとのこと。定員も500人!
ちょっと期待させるではないのー、と思ったのでありますが、
どうでしょう、10人くらいしかお客さんいなかったのではないでしょうか。
公開から日にちがたっているからなんでしょうか、それとも全然売れてない?

さて、観てみると。
なんだか、ひたすら暗い雰囲気の、不穏な映画でした。
アカデミー賞の作曲賞にもノミネートされていましたが、
あの音楽が非常に不気味で、映画全体のトーンを決定しているような気がしました。
アカデミー賞授賞式で、作曲賞ノミネート作を紹介するところでは、
ダンサーがノミネート作をバックに踊る、という舞台を披露していましたが、
この「ハート・ロッカー」のところは、とっても不思議な、変な動きのダンスで、
これまた、「なんか気持ち悪いなぁ」というもので、映画の不気味トーンと通ずるものがありました。

ただ、映画が終わる直前、ばりばりのハードロックがかかり、主人公が颯爽とイラクに戻る、
というのは、なんか変だなぁと感じました。
ま、その後のクレジットで例の暗ーいテーマがかかるので、また、いやーな事を思い出すわけですが。
主人公には「爆弾テロのあった市場で女性や子ども59人が死んだ。だから爆弾処理班が必要なんだ」と
言わせているので、「使命感」ってことなのかもしれませんが。

ところがですね、違和感をもった、このハードロック、実は意味があるんだそうです。
TBS Radioの番組「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」での
宇多丸さんの評論に反論があるとして、映画評論家町山智浩さんが
Twitterでいろいろ書いていたのをきっかけにお二人の討論があり、
それがPodcastで配信されるという事態に発展しているんですが、
そこで、わたくしが全くしらなかった、その曲の歌詞とか意味を知ることになりました。
(映画では歌詞が出る前に曲はきられるのですが、それも意図的なのだとか)
町山さんが「ネタバレになるから」という理由で今まであまり語ってこなかったそうなので、
わたくしもあえて書きませんが、
この曲はMinistryというバンドの "Khyber Pass"という曲なんだとか。
映画を観たあとで、歌詞など調べてみるとよいかもしれません。

町山さんの見解によると、「はっきりわかるように批判をすると叩かれるから」
という理由で、「わかる人にはわかる」ようにメッセージが込められているのだとか。
また、そうでなくてはアカデミー賞はとれなかっただろう、とも。
そうなると、先のアカデミー賞授賞式でのスピーチに、わたくしが抱いた感覚も
同様な理由なのかな、と思ったりしました。

中盤の「軍医」が爆死後、ヘルメットが転がっているシーン。
その前で、「ヘルメットに焦げた髪の毛がべっとり」と言うやりとりがあったので、
てっきりそういうもんを見せるのかと思ったのですが、意外と「スルー」。
(これについては、宇多丸さんも同じ感想を持ったようです)

バレッタの狙撃シーンは、めっちゃすごかったです!
時間がゆーっくり流れ、しーずかに進み、でも、ものすごい緊張感!
なんか、このシーン長くなりそうだなぁ、と予感がして、まあその通り長いんですが、
長くてよかった! いや、長いからいいのです!
だんだん「チームワーク」が出来上がってくるのが伝わってきて、
「よくやった」と思わせられます。

ところで米兵というのは、仲間意識が芽生えると、べろべろに酔っぱらって、
お互いのお腹を殴り合ったりするのでしょうか?
そして、やつらはあんだけ呑んでおきながら、
二日酔いとかには、ならないのでしょうか?

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