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2010年5月25日 (火)

「アポカリプト」を子どもに観せられない理由。

2006年、メル・ギブソンさん監督の映画「アポカリプト」。
やっと観ました。

以前、「子どもに観せてもいい映画」について考える。の記事で
「アポカリプト」は小学2年生(当時)の息子と観てもいいのか? と書いたのですが、
今回、自分だけで観てみて「これは、やめておいた方がよいだろう」との結論が出ました。

それはなぜか?
正直なところ、映画自体に問題があるというよりは、
「アポカリプトを観た」と子どもが言う事によって、
「それはいかんだろ」と思うであろう大人が多そうだから、です。

要するに「そんな残酷な映画を子どもに観せるとは、けしからん」という反応があるであろうことは、
容易に想像がつくので(とはいえ、そこに至るまでが、ものすごく限定された状況であるとは思うが)
そういう面倒なことになるのがいやなので、子どもには観せられないな、と思ったわけです。

いわゆる「残虐シーンがもたらす悪影響」については、根拠のあるデータは知りませんし、
肯定否定どちらもあると聞いています。
以前も書きましたが、わたくし自身は経験上「悪影響はない」とは思っています。

ところで、今日、寝る前に5歳の娘に「あかずきんちゃん」の絵本を読みましたが、
これがいかに残虐であるかはご存知かと思います。
おばあさんとあかずきんを飲み込んだオオカミは、猟師に腹をはさみで切り開かれ、
中にじゃがいも(石の場合もある)を詰められ糸で縫われ閉じられてしまいます。
その重みで結局オオカミは溺死してしまい、
おばあさんと猟師とあかずきんちゃんは「オオカミをやっつけたぞ!」と喜ぶ、というお話なのです。
絵本では、切られたオオカミの腹からは血も出ていないし、内臓も出てきません。
腹の縫い目はまるでぞうきんのようです。
そこはさっぱりしていて、残虐性が読み取れるような絵ではないのですが、
5歳の娘は「おなかをはさみで切ったら血が出て死んじゃうよね」とわかっています。

やってることは同じだなぁ、と感じたわけですが、
「アポカリプト」には眉をひそめ、「あかずきんちゃん」はよしとする、
そういう風潮はあるはずです。
まったく思考停止とはこのことだ、とは思いつつも、
実はそういった反応が大半なのでは? と考えています。

そういったことにいちいち反抗して、面倒なことになるのもいやですね。
というわけで、わざわざ「アポカリプト」を小学3年生の息子に観せる必要もないでしょう。
映倫のレイティングでは「R15」。15歳未満は観てはいけない、との指定でした。

さて、映画そのものはどうだったかというと…。
ずーーーっと、眉間にしわをよせて観てました。痛そうだし、つらいし。
これほど、観ていて苦痛な映画はほかにないですね。
「苦痛」というのは「つまらない」という意味ではありません。
後で知りましたが、この映画の歴史的解釈だとかに関して、かなりの議論がある様子。
ラストの意味するものについても
「新たな暴力の予兆」「メル・ギブソンの宗教的言い訳」などとさまざまに分かれていて、
映画って深いなぁ、と改めて思ったりしました。
このような事を知りたければ、観たあとで勉強するしかないですね。
でも、こういった背景があることすら気づかずに映画を観おわる、
ということも多いのかもしれません。
わたくしの子どもには、ただおもしろがって観るのもよいが、
たまには、こんな映画もあるんだと気づいてほしいし、
できれば、その映画をこてんぱんにするくらい勉強するようなことがあってもいいかな、
と思うのです。

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コメント

赤ずきんちゃんには、小さい女の子に、外にはこわいオオカミのような大人がいるから
気をつけなさいというメッセージが込められていると思います。
童話や昔話は、大人が子供に伝えたい明確なメッセージがあるから、子供にわかるような
インパクトがある残酷な話であっても、読み終わったあとに「あなたも気をつけなさい。あなたを
守りたいんだよ」と言える。
でも大人の映画は、そんなに分かりやすいものではなく、捉え方は人それぞれだから、子供がどう捉えるか
わからない。大人はどう伝えたらいいのかわからない。だから見せるのが怖いんじゃないでしょうか。

しんちゃんやドラえもんを見てギャグのシーンをおもしろいと言って喜んでいるけど、
映画が伝えたいメッセージもちゃんと理解していてくれれば嬉しいな。


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