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2010年9月29日 (水)

我慢して読んだら面白かったB.S.ジョンソンさん「老人ホーム」。

この「老人ホーム―一夜のコメディ」を紹介した文章を読むと、
「こ、これは!」と瞠目せざるを得ない。なんかものすごく面白そうなんだもん。
中学か高校生のとき、筒井康隆氏を読み始めて、
「虚航船団」とか「残像に口紅を」とかで感じた「小説って、こんなことしてえーのかっ!」
という体験ができるのでは?!なんて思ったりした。

8人の老人と1人の「寮母」がいる老人ホームのある一夜のできごと。
その9人がそれぞれ考えていることや話していることが書かれている。
ひとりには30ページが割り当てられている。そしてそれらは、同じ時間。
つまり、ある人の10ページ目にか書かれている事は、
ほかの人の10ページ目に書かれている事と「同時に」起こっていることになる。
8人の老人は、病気だったり、認知症だったりしている。
だから、ときどきページが白紙になったり、書かれている文字が極端に少なくなったりする。

まず最初に、「寮母」の短い文章がある。皮肉っぽくて実に期待させる始まりだった。
しかし次から始まる老人たちの文章は実につまらんなー、と思わせるものだった。
老人たちは、昔の事ばっかり思い出しているし。何が起こっているのか、断片的にしかわからないし。

時々空白があったりするのが「変な小説」としておもしろいなー、と思わせるけど。
ところが! 7人目の老人からいよいよ本格的に「真っ白」になって、
一気に8人目の老人まで「読み終わる」という!
そしてですね、その次の「寮母」の文章を読んで、非常に腑に落ちるという!
昔話ばっかりする老人というのも説明されるし、
断片的な事柄が「あー、そういうことね」とわかるようになっているし。

なんといっても「作者」が出て来てしまうところは「よっ、出ました!」という感じで
これはいわゆる「お約束」(?)的なものでした。

この「老人ホーム」はずいぶん古い作品のよう。
みなさんこういうことやってたんですねー、と思うと同時に、
なぜかちょっと懐かしかったです。

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