フォト
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

ウェブページ

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 未公開映画祭「ジーザス・キャンプ」。 | トップページ | 韓国映画「国家代表!?」で、スポーツ音痴のわたくしは大興奮。 »

2010年12月 2日 (木)

池上永一さん「シャングリ・ラ」と「夏化粧」。

かつて「小牧元サワイ」さんが桜庭一樹さんの「製鉄天使」を「マンガだ」と言ったことがあったが、
今回わたくしが読んだ池上永一さんの「シャングリ・ラ」と「夏化粧」も「マンガだ」と思う。

そう、池上さんは、漫画のネームを書くつもりで、ト書きみたいなのをやってたら、
小説になった、というようなことをNHK-FMで語っていた。
この「シャングリ・ラ」は「ナウシカ」だとか「アキラ」だとか「帝都物語」だとか
いろいろな人のブログで言われていて、まったくその通りだと思う。
近未来で女子高生みたいなもんが戦う、というだけで、わたくしなんぞは
(だいぶお話は違っていても)京極夏彦さんの「ルー=ガルー 忌避すべき狼」を思い浮かべるし、
涼子周辺の記述に「家畜人ヤプー」からのいいとこ取り、を感じずにはいられない。

このように、「シャングリ・ラ」は、とっちらかってる感じがして、
600ページくらいあるうちの、はじめの300ページくらいは、
いろんなことが提示されて、まったくワケが分からないのでわくわくさせられるのだけれど、
残りの300ページの、その種明かしというか、展開がしょーもなさすぎて、残念。

どうでもいいが、小夜子とか、死んでるはずでしょ?
わたくしが大嫌いな、ご都合主義的展開のみで成り立っているじゃんか。
お話の展開と、読んでいるこっちの時間感覚のずれ、というか違和感がものすごい!
省略がうまくいってないんでしょうかね。

でも、美邦が小夜子に「おかあさん」と言うところなどは落涙。
それと、珊瑚(?)がカーボンナノチューブを製造(?)みたいなところは
筒井康隆さんの「鉱物が意思を持つ未来」というような展開を見せそうで面白かったです。
実際そこまでは行きませんでしたが、わくわくしましたよ。

いわゆる「ラノベ」に分類している人もいて、まあ、別にそれはどうでもいいけど、
文庫版に筒井康隆さんが解説を書いているらしく、
その筒井さんが最近「ラノベ」を書いているらしいので、うーむ、と思わせる。

で、「夏化粧」。
あの表紙で、「池上永一 夏化粧」。まず、読もうとは思わない(笑)。
そのたたずまいから想像されるものと大違いな小説。
何やら無茶な女性を書いていて「シャングリ・ラ」に通じるところがあるかな。
しかも「陰」の世界。
「シャングリ・ラ」もこれくらいタイトだったら傑作だったかも?
すごく笑えるところが多かったのだけれど、これが池上さんの本領なのかな?
「テンペスト」での、絶妙に抑制された笑い、みたいなもんは、本来の池上さんではないのか?

« 未公開映画祭「ジーザス・キャンプ」。 | トップページ | 韓国映画「国家代表!?」で、スポーツ音痴のわたくしは大興奮。 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551574/50193980

この記事へのトラックバック一覧です: 池上永一さん「シャングリ・ラ」と「夏化粧」。:

« 未公開映画祭「ジーザス・キャンプ」。 | トップページ | 韓国映画「国家代表!?」で、スポーツ音痴のわたくしは大興奮。 »