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2017年5月 3日 (水)

読書感想文『北海タイムス物語』(増田俊也)。

South_web

2017/4/29 2:12〜
Canon EOS 40D(スターショップ新改造)
Canon EF-S 18-55mm f/3.5-5.6 USM(22mm/F4.5)
ISO400/5分×2枚
Kenko スカイメモRS(ノータッチガイド)


増田俊也さん『北海タイムス物語』(新潮社)を読みました。
世の中にはいろんな職業がありますが、
そこで働いている人がふだん何やってるのか、ってなかなか知ることができません。
特殊な職業じゃなくても、誰もがみんな、専門的なことをしているのだと思います。
そういうものを小説や映画で扱っているのって大好物です。

中学生のとき、映画『マルサの女』がサイコーに面白かった!
三浦しをんさんの『舟を編む』がサイコーに面白かった!(映画にもなったね)
歴史はあんまり好きじゃないけど、
門井慶喜さんの『家康、江戸を建てる』は職人がかっこよくてたまらんかった!
とか。

いろーんなお仕事があるけど、それぞれ専門的なナニがあって、
映画や小説が、それらをちらりと見せてくれるのってとっても面白い。
でまあ、ワタクシはこの『北海タイムス物語』を非常に楽しく読みました。

ここで舞台となる職業は新聞社「北海タイムス」の編集局整理部。
「整理部モノ」といえば横山秀夫さんの『クライマーズ・ハイ』がありますが、
あっちには「ミルス」とか書いてないっすね(笑)

主人公の野々村君が整理部に配属されて早々、
社会面の20行アキを埋めるために権藤パイセンが

  “「(略)この四段見出しを九行どりにして、この罫を全角カスミに変えて!(略)
   それでここを三つ折り! この二段写真を一行浮かせて!」” ──87ページ

などとやっているのを読むと、まさしくお仕事小説という感じでクラクラしますね(笑)
専門的なことは「第11章 ささやく講義」で権藤パイセンが説明してくれるので、
野々村君と一緒に勉強するような形になりますし。


帯には「会社の愛し方、教えます」とか「共感度120%の熱血青春小説!」とか書いてありますが、
ワタクシは「このお仕事は何をやっているのか」という点がとても好きで、
それをこの小説の中心として読んでしまいました。こんな人もいるのです。

まー、そればっかじゃないですよ。
自分には合わないと思っている、まったく違うモノを受け入れること、
人でも、職業でも、DISってばかりではなんともならん、というのを感じました。

野々村君を「優しい」とか「いいひと」とか評する人がいろいろなところで出てきたり、
「工場上がり」という蔑称についてしつこいくらい書いていたり、
あー、これは作者の優しさがにじみ出ているところだな、って思いました。

野々村君がついにひとり面担になったとき、編集局はもちろん、
制作も輪転も「よっしゃー」ってなって、製版部の龍造まであんな風になりやがって(笑)
もー、みんないいヤツなんだからーって号泣ですよ。
熱いパイセンがたくさんいるのっていいなあ。

この小説は「平成2年」のことを書いていて、
小説中「イラク、クウェート侵攻」の号外を発行しています。
この部分で、その3年後くらい?の「北海道南西沖地震」のことを思い出しました。

  “そして二人で写真を選んで見たことがないほど大きく割り付け用紙にレイアウトした。
   そのあまりの豪快さとスピードに僕は圧倒された。” ──357ページ

と書かれていますが、ワタクシはこれと同じようなものを、
北海道南西沖地震発生翌日の夕刊で見たことを覚えています。
1面の半分くらいを埋める一枚の写真。
「壊滅状態」っていう言葉が入ったやたらでかい見出し。
あのとき「津波」っていうのを知った衝撃と、
新聞ってこんなこともやるんだ、っていう衝撃と。

このあと、野々村君は北海道南西沖地震の紙面は作ったんでしょうか。
そのころには、社会部に異動してるかなー。

まあ、どうでもいい話ですが、
野々村君はちゃんと風呂に入った方がいいと思うし、
あの経済状況で相変わらず地下鉄に乗らないところとか、ホント
なんとかせい!と思いました。
これから仕事はできそうだけど、私生活が心配です。

それと、制作の人たちと怒鳴りあうのはやめた方がいいと思う(笑)

で、浦さんは、松田さんや「ピリカ」のマスターとどういう関係だったのだろうか?

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コメント

そういえば昔北海タイムスと言う新聞が売っていました。
今はなくなりましたが。
旭川の花火も道新主催とタイムス主催とがありましたが、今は道新だけです。

■カムイミンダラさん
おー! その花火大会のことも小説に出てきますよ!
道新主催とタイムス主催で相当違うようなこと書いてあります(笑)

ん?呼ばれてました?

■のんたさん
いやいや(笑)
ちなみに野々村君の名前は「巡洋」です!

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