2020年10月11日 (日)

最近知った、フィルター厚のこと。

オトナになって、念願の天体望遠鏡を買ったのが2011年。あれからもうすぐ10年。今では冷却CCD(Moravian Instruments G2-8300FW)などというものを使って写真を撮影するようになっています。少しずつお小遣いを貯めては、数年ごとに結構なお買い物をするようにもなったし、まあ、あるべきアマチュア天体撮影おじさん「第7世代」としての立ち位置を確立したと言っても過言ではないでしょう。

が、まあそんなことはともかく、最近、すごいことを知ったんですよ。前述のとおり自称「第7世代」のワタクシですが、今になって大変重要な基礎を知る、という体験をしました。で、「第7世代」の定義とかそーゆーことについては、ここで申し上げるわけにはいかないのですけども、総合的・俯瞰的観点から判断していただければ、と思っております。

先に言っておきますが、どうやらこれは太陽が東から昇ることに例えても良いくらいのことらしく、のんたパイセンが「常識ですね」とまで言い放ったような内容ですので、途中で「あー、分かった、アホか」と思う方が大半なんでしょうね。はっはっは。

先日、のんたパイセンを中心とする(主に東海地方の)天体おじさんSNSで「会話」しておりました。その際、ワタクシが使っているニュートン鏡筒のコマコレクターの運用が話題になったところ、のんたパイセンが「ミッチーの使っているフィルターは4ミリ厚だから、バックフォーカスを1.3ミリ延ばさないとね♪」というような事をおっしゃいまして。

……? 1.3ミリ延ばす??
「あのー、きっちりメーカーのスペック通りで合わせてますけど…」というような返しをすると、かなり驚愕されました!

なんでも、フィルター厚の影響で焦点位置が移動するようで、一般的にフィルター厚の3分の1だけ延長するように調整するのだとか。ワタクシが使っているフィルターの厚さは4ミリ、つまりこれの3分の1=1.333ミリを追加するということのようです。コマコレクターはバーダーのRCC1でバックフォーカス91.5ミリ、1.333ミリを足して92.8ミリにして、いい塩梅になるはず、ということなのでした!!
「だからみんな調整リングを作ってもらったりしてるんだぜ」と聞いて「ああ、なんか、のんたさん、いろいろリング作ってるもんなー」ってようやく合点。

ハイ! 初めて知りました~。

ってゆーか、たしかにフィルター厚でどうのこうのと聞いたり読んだりしたことはあるけども、「オレには関係なさそうなハナシだなあ」なんて思って、無視してました! 最近「天文リフレクションズ」でそういうの読んだばっかりだし笑。その後、いろいろ教えていただいたり、調べたり。ああ、これはまさしくワタクシの機材のことじゃんか! とまじびびりましたね卍。

とはいえ、それは喜びでもあるんですね「えっ、じゃあもっと星像良くなる可能性あるじゃん!」って!!!
そんなやりとりがあって次の休日、バックフォーカスをもう一度みなおして、調整してみました。

そして9月遠征、曇りだらけでしたが、なんかいろいろ良かったですよ。(撮ったものは仕上げまでいきませんけど)
先日、赤緯バランスの改善やモーターフォーカサー取り付けなどで「最強」になったBKP130。ピントあわせやすいし、ナイスな赤緯バランスのおかげか、オートガイドもばっちり! とまあ、いろいろな要因のおかげか、星像はさらに良くなっていると感じられました。
ただ、右側が乱れていますけどね。モーターフォーカサー取り付け時にぐりぐり接眼部をいじくり倒しておきながら、そのまま未調整で持って行きましたので。まあこれは仕方ないです。

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2020/9/21 23:50~ 岐阜県加茂郡
SkyWatcher BKP130 OTAW/バーダープラネタリウムRCC1
Moravian Instruments G2-8300FW(-30℃)/IDAS BGRL-RS2
L7分×18枚/RGB7分×3~4枚(全部合わせてモノクロ化)
タカハシEM-200/OAG9/Starlight Xpress LodeStar/PHD2
PixInsight/Photoshop CC



ついでに、Moravian Instruments G2-8300FWをビクセンFL55SS(フラットナー/レデューサー仕様)にEOSマウントにて「素の状態」で取り付けて撮影をしてみたのが次の写真です。全体像と四隅だけの画像です。

自宅で放置撮影、温度差によるピントずれの可能性などを考慮することも必要かもしれません。が、周辺の乱れ具合を改善しようと思うと、やはりフラットナー/レデューサーからあと1.3ミリほど離してみるところから始めるのかな、といったところでしょうか。

本題とは関係ありませんが…。
なぜか星に十字の光条が出ています。G2-8300FWって、フィルターの前が四角い窓になっているので、その影響なのかなあと推測しています。

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2020/9/27 20:02~ 岐阜県多治見市
Vixen FL55SS(フラットナー+レデューサー) 237mm/f4.3
Moravian Instruments G2-8300FW(-25℃)/IDAS BGRL-RS2
L3分×43枚/RGB3分×各10枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENによる1軸オートガイド



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2020年9月13日 (日)

Vixen FL55SS(312mm/F5.7)で撮る網状星雲、夏。

ワタクシが中学生だったころ、岡田あーみん氏による「お父さんは心配症」という漫画がありました。当時姉がコミックスを買っていました。ワタクシも、とても面白く読んでいました。筒井康隆氏の小説とともに、ワタクシの人格形成に影響を与えたのかもしれないな、と思うこともあります。

そんなことを細君に話すと、この漫画のことは当然知っているものの、「あれは大嫌いだった」と、忌々しいものを思い出してしまった、といった勢いでその心情を吐露したりします。蛇蝎のごとく嫌うというのはこういうことを言うのか、と遠い目をして細君を眺めたり眺めなかったりする40代後半のワタクシ。あーみん、あーみ、あみ、網。

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2020/8/14 0:35~ 岐阜県加茂郡
2020/8/15 21:48~ 長野県下伊那郡
Vixen FL55SS(フラットナー) 312mm/f5.7
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO1600/300秒×41枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENによる1軸オートガイド
PixInsight /Photoshop CC 2020



撮影が2日に渡っているのは、計画的なものではありません。
最初、横位置で撮っていたのを、後に「やっぱ縦じゃね?」と思って撮り直しをしたのです。
でも処理では全部まとめてしまいました。縦のものと横のものをまとめたので、重ならないところはカット!

2020年9月 6日 (日)

散開星団M11、たて座からわし座の天の川、夏。

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2020/8/15 20:16~ 長野県下伊那郡
Vixen FL55SS(フラットナー) 312mm/f5.7
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO1600/300秒×14枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENによる1軸オートガイド
PixInsight /Photoshop CC 2020



「そのシャツ、買ったんですか?」
──フィンケルスティーン5〈ファイヴ〉『フライデー・ブラック』(ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー 著/押野素子 訳/駒草出版 収録)



気づいたら、娘が中学3年生になっていました。そう、4月には3年生になっていましたが、本格的に学校に行き始めたのは6月からのこと。2年生の終わりも、あったのだかなかったのだか分からないような状態でしたから、「気づいたら」って感じです。今はもう、高校どこにするか、とかそんな時期になっています。

先日、娘が「夏服の、真っ白の新しいのを、3年のためにとっておいたのに、着ていけない。去年着ておけばよかった。」と嘆いていました。そう、いわゆる「コロナウイルス感染対策」で、体操服での登校が決まりとなっているのでした。なんとも切ないお話です。



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散開星団M11は、別名「野鴨星団」。そしてワタクシが着ているのは「(迷人会)野鴨Tシャツ」。Tシャツというのは、「自己主張」するのにとても便利な服です。気軽に自分の立ち位置のようなものを示す服としても機能します。直接メッセージを巻き散らかしたり!



次は、最近かなり「おもしろいなー」とハマッている、PixInsightでの注釈入れ画像です。今回、シャープレスのカタログも表示してみようといろいろやってみましたが、最初、失敗してしまいました。巨大な円は表示されるのですが、ナンバーが出てきません。(後に修正してちゃんとできました!)

大き目の、太い線の丸が3つ、これがシャープレスカタログ掲載の天体です。この円の中心を見ると、なんだか赤いものがあるような気がします。これが対象なのでしょう。また、円はもっと小さいはずです。
仕方ない、この3つにワタクシが名前をつけることにしましょう。

上から
Sh2-自助
Sh2-共助
Sh2-公助
ということにいたしましょう。


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2020年9月 1日 (火)

IC1274, IC1275, IC4685, NGC6559、夏。

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2020/8/15 20:48~ 長野県下伊那郡
SkyWatcher BKP130 OTAW/バーダープラネタリウムRCC1
Moravian Instruments G2-8300FW(-27℃)/IDAS BGRL-RS2
L7分×12枚/RGB7分×3枚
タカハシEM-200/OAG9/Starlight Xpress LodeStar/PHD2
PixInsight/Photoshop CC


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M8の東にある、いわゆる「猫の手」各位です。天体注釈を入れてみました。楽しいLDNがたくさんあるのですが、多すぎるので省いています笑。

撮影時の反省点を2つ書きます。

ひとつめ。ちょっとカメラが傾いてます。光条で分かるんですけども、ワタクシはこれが大いに気になってしまうたちでして。現場で、ちまちまやってきっちり水平にしてるつもりでも、あれー、ってことがあります。画像処理で修正できるわけなんですが笑。

ふたつめ。仕上がったものではわかりにくいかもしれませんが、星星がぼんやりしてます。特に右上。芯のない星っていうのでしょうか、こういう雰囲気ってたまーにあります。で原因のようなものが、ちょっと分かってきたような気がしているんです。
これ、「よかれと思ってやった現場での光軸調整、実は触らない方がよかった」的なことかなーって。現場での光軸調整で、主鏡を調整した時にこういうことになるのが多いんですよね。微調整くらいならいいんですが、「あれ、結構ずれてんじゃん」って動かすと、実は良くない結果になってしまった、というようなことが、あるような気がするような、推測できるような、そうなんであろうなと思われることがあるという意見も多いような気がしています。はっっはっは。

主鏡は「カタカタ」って感じでしか置いてないものですから、何らかの要因で光軸調整時と撮影時では位置が異なる事はある、ということがよくない結果をもたらす要因かと思っています。そういうわけで、光軸調整前に鏡筒を降り振りして主鏡を落ち着かせる、というようなことはやってるんですけども。ここがまだ甘いのかな。

まあ、ちゃんと星を見て「おかしいな」と思ったら前の行程に戻ってみる、ということをしないといけませんね。とはいえ、現場では「は、はやく撮影を開始したい!」という思いが先走ってしまうものです。



最近、このように天体撮影ができる遠征に、別の楽しみが加わりました。それは、遠征後のお買い物。近所の「デイリーヤマザキ 根本店」でパンを買って帰ることです。ここは店内でパンを作っていて、それがまあ、かなりマニアックというか、グッとくるラインナップなんです。しかも24時間営業なので、遠征帰りに余裕で寄れちゃうんです。どんなパンがあるのか、いずれ「パンブログ」となってご紹介したいくらい笑。

晴れに恵まれ、帰りにパンを買って帰る。まさしく「パンとサーカス」なお話でした。
ま、政治の話をすれば「パンとサーカス」な現状は本当に深刻なことですが。

2020年8月30日 (日)

BKP130に汎用電動フォーカサーKHMを取り付ける、など、夏。

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きょうの多治見、大変暑くて、経験したことのないような体感、これは45度くらいいってんじゃないのかなあ、なんて思っていたら、37度でした。そんな「まだまだ」なミッチーがお送りしております。

さて、ワタクシのところにありますSkyWatcher BKP130 OTAW。当初は「汎用電動フォーカサーKHM」を取り付けていて運用していました。しかし重い冷却CCDをつけていると徐々にずり落ちてくるということがあって、ある時、調整を試みたところ、それに失敗! その後なんともならなくてこの電動フォーカサーは取り外され、手動でピントあわせしていました。

ワタクシ、BKP130での撮影のバヤイ、車中にパソコンやディープサイクルバッテリーを置き、長いUSBケーブルや長い電源ケーブルをのばして外の機材を制御する、というスタイルをとっております。しかしピントあわせだけは外で行わなければなりませんでした。微動ノブを回したら、少し歩いて車中のパソコン画面を窓からのぞき見る、という感じでした。…そう、何度も何度も。

そんなのはもうイヤだ! ということで、ここ2週間ほど、この電動フォーカサーと結婚するぐらいの勢いで向き合ってきたわけですけども、本日、ようやく!できました!! わーいわーい! 卍



何が成功の秘訣なんですかね、まあ「ああ、何もしなくてもよかったんだ」っていうことかなあとは思うんです。うまくいかなくて、ああしたらいいのでは? これがダメならあれでは? なんていろいろ試したこと、全部意味がありませんでした笑。
冒頭に掲げた写真、緑で囲った部分がありますね、調整はこの2箇所につきるのでは、と思っています。

写真では左側の丸囲み、これはモーターを取り付けるときに使うネジ2つ。穴に遊びがあるのですが、これによっても、軸とドローチューブのあたりを調整することができると思いました。本来はそういう調整に使わないのかもしれませんが。でも、案外これが肝なのかも…。
ネジがまだ緩い状態で本体を取り付けおいて、モーターをぐいぐい押して、軸の回転がしっかり伝わるんだろうなーっていう手ごたえを感じるくらい!のところでネジを固定しました。

そして右側の丸囲み、ここが本来、軸とドローチューブとの圧を調整する部分かと思います。ネジ3本ですが、ワタクシは真ん中のネジを蝶ネジにして調整しやすくしてあります。
で、写真を見ると、なんか穴がぐちゃぐちゃになっているなあと思われるでしょうが、これ、普通の状態だとブラケットでネジが隠れちゃって調整不可能になってしまいました。ネジのアタマを出すために、そりゃもうドリルでむちゃくちゃにしてやりました。水道管用の穴を開ける「ホールソー」しか持ってなくて、それの先っぽでぐいぐいやってしまいました。

ここを、フォーカサーをもっとも「SLOW」にすると回らない、少し「FAST」側に戻していくと徐々に動き出す、程度にしてあります。これくらいにしておかないと、重いCCDを装着したときにずり落ちてくるので。




とはいえ、調整具合は機材それぞれではないでしょうか。
と無責任なことは言いませんよ! 自己責任?なんだそれ! よーし、すべての責任はワタクシがとりましょう! 「責任は痛感している」とか口で言うだけじゃない!そんな人間に、私はなりたい!



さて、ここからが面白い話です。今回やってみてダメだったことや、とんでもないハプニングを書きます。

まず、ダメだったこと。それは、ドローチューブに滑り止めフィルムを張ること。軸が滑るのを防止しようと思ったのですが、結果は意味なし、というか
「ないほうがいい」という結果に。下の写真、透明の薄い「滑り止めフィルム」っていうのを貼ってみたところです。手で触るときゅっきゅって、マジ滑らなくて、うしし、やったねと思ったんですけどね~。もう全然ダメで、あまりのダメっぷりに激オコで剥がしてやりました。10センチ四方で、500円くらいしましたかね。予備のために2枚買いました。はっはっは。

「滑り止め」ということで、軸にもこのフィルムを巻いてみましたし、それがダメだと分かると、軸に糸を巻いて瞬間接着剤で固める、とかいうこともしてみました。でも全部、滑ってました。

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次はハプニングです。
楽しかったからなんでしょうか、あれやこれやとやりすぎて、モーターについてるカプラのイモネジの穴が巨大化! ダメになってしまいました。げっ、こんなちっさいネジ穴とかどーすんの? あーもうやだー!軸が固定できないじゃーん! と投げ出していたのですが、じゃーん! 

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左がネジ穴がダメになった元カプラ、そして右がそのかわりに購入したものです。モーター軸径が6mm、フォーカサーの軸が4mmなので、鍋屋バイテック カプリコン MRG-16-4×6。749円、いやー助かりました。


もうひとつ、驚きのハプニング。
途中、モーターが回っているのにカプラが回転していないなあ、と思ったので、モーターをケースから出してみると…。
な、なんかちっさいギヤが変な向きにくっついている…。軸にも刺さってないし笑。これ、なぜか外れたらしいのですが、いったいなんなんでしょう。

元に戻すのは簡単。しかし、取り付けてモーターを回し様子を見ると、少しずつ外れていくのが分かりました。げっ、動いてる! このままでは使ってるうちに取れちゃうなあということで、軸と穴の間に細い銅線をかまして、ぐいぐいっとして、外れないように固定しました(つもりですけど)。

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いろいろありましたが、いやあ、ホント、成功してよかったです!


あと、こんなこともしてみました。赤緯のバランスとり用に、ダイビング用のおもりをアリガタレールにベルクロでくくりつけてたのですが、これをより主鏡に近い方に移動しました。ベルクロだと心配なので、荷物用のバンド2本を調達、いい塩梅になりました。この状態で赤緯のバランスをとると、筒先に少し余裕ができました。
実はこの余裕が重要なのです。これまでは、「縦構図」にしたくとも、ガイドカメラとか、USBケーブルのコネクタだとかが赤道儀と干渉してできなかったんです。これがですね、できちゃうんですよわっはっは。

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2020年8月26日 (水)

暗黒星雲LDN673、夏。

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2020/8/13 23:24~ 岐阜県加茂郡 他1夜
SkyWatcher BKP130 OTAW/バーダープラネタリウムRCC1
Moravian Instruments G2-8300FW(-27℃)/IDAS BGRL-RS2
L7分×17枚/RGB7分×5~6枚
タカハシEM-200/OAG9/Starlight Xpress LodeStar/PHD2
PixInsight/Photoshop CC



このLDN673は、昨シーズンから「絶対撮ったる!」と狙い定めていた暗黒星雲で、この気持ち悪い形、なんだこれアホか、と思っていたものです。8月のお休みに撮影するには少し遅かったか、と思いつつ、現場でしつこくしつこく枚数を重ねておりました。といっても、撮影した日の月の加減などもありまして、思ったほどの枚数とはならず少し残念ではあります。
このモラビアンの冷却CCD、G2-8300FWは、L7分を20枚後半に乗せると、がっつりイケル!という感覚でやってますもので。

画像処理してみて「あれれ? 意外にコントラストつかねーじゃん」なんて思いました。パイセンの作例(ほとんど海外)を見ると、背景がゴールドで、いかにもにぎやかな天の川に浮かぶダークサイドって感じではあるのですが、ワタクシのはなんだか地味なんです。とはいえ、長焦点だと、暗黒だと思っていた部分に、トロトロのなんだかブライトなものがあったりしそうですけども、惜しくもそこまでは描写できなかったなあ、という仕上がりです。



LDNというのは、米国のリンズ氏がまとめたカタログのことで、リンズ氏のDark Nebulaで“LDN”なのだということは、多くのパイセンのブログなどで勉強いたしました。真ん中の「D」が「B」になると、ちょっと明るいBrightな星雲などのカタログとなる、ということはだいたい理解しておりました。

まあ、「リンズ」で多くの駄洒落を思いついたりして、「うししし」って感じですけどね。ここには書きませんけど。



さて、前回のブログ記事 で「vdb126、コートハンガーも」として掲載した1枚ですが、タイトル変更します。「コートハンガーと、たくさんのLDN」とします。

今回掲載したLDN673、実はあるパイセン(面識などはありません)が撮影されたものを数日前にブログとしてアップされておりました。いやあ、マイナーな対象なのに珍しいこともあるもんだなあと思いました(まさしく「スピってる!」)。

パイセンはその記事の中で、広めの写野で周辺の天体ナンバーを注釈として入れられた写真も掲載されておりました。それを見たところ、ワタクシが先日撮った「vdb126、コートハンガーも」も含まれておりました。で、そこで気づいたのです。ワタクシが「vdb126」として掲載した対象、実はLDN768などであったのです

よーく調べてみると、VdB126は同じところにある小さな反射星雲だったのです。

ああ、自分は暗黒星雲を主役にしたかったのだから、ここはLDNだろう!と反省したのでした。
マイナー対象だと、さて、ここはなんと名乗ろうか?と思うことはよくありますが、自分が撮ったものがダークサイドなのか、ブライトサイドなのか、そこらへんをきっちりすれば、今回のような間違いはないでしょう。たとえ、同じ対象に、異なるカタログのナンバーがついていようとも!!!!

とゆーわけで、早速、PixInsightで注釈をつけてみました。
なんか、LDN多くね?


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2020年8月16日 (日)

ペルセウス座流星群2020。明るい流れ星が出現したときの、好きな歓声。

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2020/8/14 3:39~ 岐阜県加茂郡白川町
Canon EOS 6D(ハヤタ・カメララボ HKIR改造)
SAMYANG F2.8/12mm ED AS NCS FISH-EYE(F?)
ISO6400/5秒
Adobe Camera Raw(現像)/Photoshop CC 2020 


ペルセウス座流星群をどこで見るのか?
COVID19な昨今、大変考えさせれる点であるとは思います。

が、まあ、みなさんはどうお考えになるか知りませんが、
ワタクシは、ペルセウス座流星群をどこで見るのか?と問われれば、
「目で見ますね」と答えるほかはない、そんな夏がやってきました。

極大から1日経った、いわゆる岐阜県加茂郡白川町の大山白山神社。
ここは普段から多くの人が星を見に訪れる場所です。
「大山白山神社で流星群を見る」というのは、「定番」となっているのかもしれません。

この日も、次から次へとやってきて、次から次へと去っていく、
とはいえみなさん立派なもので、シートなんか駐車場に敷いて寝転がってました。プロか!

ワタクシなんぞは、組み上げるのが面倒で放置してあったタカハシの木製三脚に腰掛けて空を見上げてましたからね。
もちろん、北を指し示す棒に尻を刺さないように注意深く。

流星群は、21時くらいまでは長経路の明るめのものが多く流れ、その後落ち着いてきた、という印象でした。
明るい流星が出現すると「おー!」とか「あっ、わー!」とか歓声が聞こえてくるのがいいですね。
そんな中、ワタクシがもっとも好きな歓声は、「自分も見ている流星に対して出される歓声」ですかね笑。
なんかこう、共有感っていうんですかね。マジ、その一瞬を同じくした、というのがいいです。



月と金星が出てくると、高いところにいる火星と並んでいて、それはもう、見事なものでした。
にぎやかな冬の星座に混じって、月と金星がいる、それだけでも華やかなのに!

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2020/8/14 4:00~ 岐阜県加茂郡白川町
Canon EOS 6D(ハヤタ・カメララボ HKIR改造)
SAMYANG F2.8/12mm ED AS NCS FISH-EYE(F?)
ISO6400/8秒
Adobe Camera Raw(現像)/Photoshop CC 2020 


そのほか、当日の様子を掲載します。

Img_1210

2020/8/13 21:48 岐阜県加茂郡白川町
Canon EOS 6D(ハヤタカメララボHKIR改造)
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD A012(15mm/F2.8)
ISO2500/60秒
Kenko スカイメモRS 
Adobe Camera Raw(現像)/Photoshop CC 2020 




Vdb126web

vdb126、コートハンガーも。

Vixen FL55SS(フラットナー) 312mm/f5.7
Canon EOS6D(HKIR改造)
ISO1600/300秒×16枚
Kenko スカイメモRS/LACERTA MGENによる1軸オートガイド
PixInsight /Photoshop CC 2020

2020年8月 5日 (水)

月、木星、土星が並ぶ。そして本当の主役。

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2020/8/1 19:38 岐阜県多治見市
Canon EOS 6D(ハヤタカメララボHKIR改造)
タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A030):70mm/F9
ISO400/4秒×43枚(比較明合成)

Adobe Camera Rawで現像/ステライメージ7で比較明合成/Photoshop CC 2020


もとは「大新聞」にいたと云う山本氏は、(略)記者が書く記事に較べ写真は真実をそのまま写し出すかのように思えるかもしれないが、それはまったくの間違いで、写真くらい「意味」が撮る者の企図に左右されるものはない、たとえば同じ戦場を撮るにしても、悲惨な敗北にも歓喜の大勝利にもなり得るので、真実なるものが屈折なく伝え得るものではない点は肝に銘じた方がよいと語り、千代子は先輩の助言に生真面目に頷いたものの、釈然とせぬ気分は残存して、油汚れのように心に貼付く不愉快の中心に、深緑色のベレー帽があったのである。

『雪の階』奥泉 光(中央公論新社)




さて、右から「月」「木星」「土星」がきれいに並んでいるのを、これを道路に這いつくばって撮っていたところ、通りすがりの散歩のご婦人に「だ、大丈夫ですかっ!」と駆け寄られた、夜の初めの光景です。

こちらは「月を…美しい月と木星と土星が並んでいるのを撮っているのです」と、そこまで芝居がかった言い方はせずとも、「ああ、朧月」と風流な返しのご婦人は、とはいえワタクシが本当は何を撮りたかったのか、知る由もないでしょう。


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1枚目の写真、よーく見ると、理容学校などで使うのであろう「頭部?」があるのにお気づきになりましたでしょうか。これもまた、鳥などを除けるために設置されているものと思われますが、どうしてこう、ワタクシに語りかけてくるのでしょうか。

今回は、これが本当の主役なのです。

残念ながら、あまりにも小さすぎてその「企図」が成就されているとは言い難いところで、さて「こういうのをA3とかにプリントして見てもらったらいいんじゃんねー」などと何かしら地球にダメージを与えるようなことしか思い浮かばず、結局、このように文章と、クローズアップ写真で丁寧に説明させていただいている次第です。

この首、実は昨年も撮る気満々でしたが、台風だか豪雨だか、そういったものに阻まれて、気づいたらいなくなっていました。今年も会えてよかったです。

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右側にある首にピントを合わせてみると「レジーナ」っていう文字が見えます。調べてみると、理容とか美容の教材を扱う会社のようですね。左側、奥にあるピントの合ってないほうは、一枚目の写真に写っている首です。このあぜ(?)みたいなところに立ち入れば最高の写真が撮れそうですが、このような場所でも、農家のみなさんはとても大切にされているとのことですので、入りませんよ。

下の写真は、別方向にある首。これはどこのメーカーの誰なんでしょう。

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さて、月と木星と土星は、翌日も近くで仲良くしておりましたが、まあまあな雲が邪魔に。もう少し早めに出動していればベストだったかもしれません。

Img_0970
2020/8/2 20:34 岐阜県多治見市
Canon EOS 6D(ハヤタカメララボHKIR改造)
タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A030):70mm/F9
ISO640/4秒 

Adobe Camera Rawで現像/Photoshop CC 2020

2020年8月 2日 (日)

ネオワイズ彗星ハラスメント。

凶兆の 汚名をすすぐ ネオワイズ
ハラスメントか 晴れを恵まず


とはいえ! とはいえ!
とはイエーイ!
東海地方梅雨明けした模様とはいえ、雲多めで菅、西空を注視したいこのごろです。

Karasu

2020/7/31 21:50~ 岐阜県多治見市
Zeiss Apo-Sonnar T* 2/135 ZE(F5.6)
Canon EOS 6D(ハヤタ・カメララボ HKIR改造)
ISO1600/5秒×69枚
/Adobe Camera Rawで現像/ステライメージ7で比較明合成/Photoshop CC 2020

このネオワイズ彗星、比較明合成すると、その「異質」な感じが際立つなあと思いました。
それよりも、この下の「カラス除け」なんですかね、この禍々しさがいかにも「凶兆」としての彗星にマッチでーすって感じで、ぶらさがっているぎんぎらぎんのCDも、アンダルシアに憧れて、トニーのヤツもしくじっちゃう、梅雨明けの空となりました。
なお、地上風景はカラスの生贄がいい塩梅にこっちを向いているもの1枚を合成しました。



さて、下の写真はいつもの「多治見中央キリスト教会」の屋根ワイズ。
尾も出るような強い処理をしてみました。この日、カメラのファインダーで見たネオワイズ彗星は「エメラルドグリーン」を感じる、見慣れた彗星のイメージに近いものがありました。

Img_0662

2020/7/31 21:05~ 岐阜県多治見市
Zeiss Apo-Sonnar T* 2/135 ZE(F2.8)
Canon EOS 6D(ハヤタ・カメララボ HKIR改造)
ISO1600/4秒
/Adobe Camera Rawで現像/Photoshop CC 2020



次の、地方都市星景な一枚、実はこの構図で彗星を入れて撮りたい、と何度も何度も現場に出向いたものです。ようやく晴れましたが、彗星は写ってませんね笑。「雲がなければここにいるはず」って感じの、よくあるネオワイズとなりました。

ネオワイズが夕方の西空に見える、その時期になったら、地元にあるグラフィティと彗星を一緒に撮ろう、と計画していて、数箇所のグラフィティを検討しておりましたが、どうも実現しそうにありません。もうやーめた。次になんかでっかい彗星出てくるまで待つことにします。

Aki_hata

2020/7/31 21:50~ 岐阜県多治見市
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD A012(30mm/F4.5)
Canon EOS 6D(ハヤタ・カメララボ HKIR改造)
ISO1600/5秒×82枚
/Adobe Camera Rawで現像/ステライメージ7で比較明合成/Photoshop CC 2020


次の動画は、1枚目の「比較明」を動画に仕立てたものです。カラスの動きがよく分かるかと思います。

2020年7月26日 (日)

尾があるのね。

オタマジャクシと彗星のあいだには密接な関係があって、どちらにも尾があって、いずれカエル、いや、まあ尾がない彗星もあるのではなかろうか、あるいは2度と帰ってこない彗星もあるのだろう、との思いも重ねながら、奇跡的に晴れた日曜日の散歩。7月19日。

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ホント近所なのですが、まさしく「発見」という感じの貯水池に、ウシガエルと思われるオタマジャクシの大群が!
大人のカエルも「モーモー」と。


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おもしろいことに、オイカワもたくさんおりました。

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久しぶりに天気がよくて、みっちり散歩ができましたが、さて、その夜、期待の彗星はどうかといいますと、思ったとおり、雲がやってまいりました。夕方まで、見事に西の空が晴れていましたが、彗星が見えそうなころに、丁寧に雲がご説明にやってきました。

しかしながら、多くの写真を撮ったなか、一瞬!写る時間がありました。

20200719

2020/7/19 20:27 岐阜県多治見市
タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A030):70mm/F4
Canon EOS 6D(ハヤタ・カメララボ HKIR改造)
ISO1600/6秒/Adobe Camera Rawで現像/Photoshop CC 2020


この地元で、ネオワイズ彗星とからめて撮りたい対象というのがあるのですが、なかなか実現できそうにありません。もうダメなのかなー。


ところで、7月13日明け方に撮影した、「登るネオワイズ彗星」を動画にしてみました。これはEOS 40Dで撮影しているのですが、バッテリーがへたっていたせいで、あっという間に終わっています笑。あと30分持ってくれればよかったのに…。まじ純正バッテリーとか探している今日このごろ。

 

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